機械式駐車場について

機械式駐車場
の耐用年数

一般的に「メーカー」や「点検業者」は、減価償却耐用年数の15年を基に、保守管理体制を取っています。現実問題としてどれだけ更新時期を引き伸ばしたとしても20~25年程度を耐用年数の限界と考えるのが現実的です。


機械式駐車場の耐用年数

機械式駐車場の耐用年数は
25~30年

機械式駐車場の寿命は25年~30年。分かりやすく言えば、2回目の大規模修繕工事の時期には機械の更新が必要になるということです。新規入替には多額の資金が必要です。また、設置15年を越すと、部品交換など多額の修繕費を必要になります。

部品交換の目安

機械式駐車場は点検費用が継続的に掛かり、老朽化した設備は故障も増え修理費用も嵩む。その結果、年々維持コストが増加していきます。

修繕項目対象部位工事区分修繕周期
電動機(昇降)等電動機(昇降)、電動機(横行・チェーン含む)電動機(安全柵)、スブロケットチェーン、昇降用駆動軸軸受、横行用駆動軸、車輪(一式)、横行用レール交換(1Fのみ)横行用チェーン・スブロケット取替10年
電気部品電気部品、落下防止装置取替8年
制御基板
(ローカル基盤)等
制御基板(ローカル基盤)、昇降・横行用インバーター、リミットスイッチ、給電ケーブル取替5年
操作盤基盤等 操作盤基盤(キースイッチ含む)取替4年
光電管光電管取替10年
塗装工事柱・梁・パレット塗装5年

※国交省「マンションの修繕積立金に関するガイドラインから」

該当項目が多い場合には、即刻、解体を検討しよう。
 

機械式駐車場の寿命は25~30
一概に寿命を予想することはできませんが、現実的なところ、どんなに引き伸ばしたとしても25~30年程度を耐用年数の限界と考えておきたいものです。

機械式駐車場の老朽化チェックリスト

< 基本事項 >

  • 駐車場収支は赤字ではないですか?
  • 機械式駐車場の年間の点検・修繕費はご存じですか?
  • 「空き」の原因は機械式駐車場の狭さではないですか?
  • 居住者の車保有者が減ってきていませんか?
  • 駐輪場やバイク置場は足りていますか?
  • 機械式駐車場の更新時期が近づいていませんか?

以下のチェクリストの該当項目が多い場合には、即刻、解体を検討しよう。

 要件
緊急度
備考
利用
状況
利用者者が少ないため、地上の平面部分だけを使用中
中度
機械式駐車場設備は、日常的にパレットを上下させないとモーターや駆動部が劣化する。また、湿気が地下ピットに溜まり劣化が加速する。
パレットを溶接等で固定して使用中
高い
使用していないパレットを溶接等で固定しているケースが散見される。こうした処置の寿命は、2~3年が限度とされてるため更新や解体を検討する。
コスト
維持費用が使用料収入を上回る
高い
分譲マンションの場合には、駐車場の収支は会計区分が独立していないケースが多く把握が困難。決算書等で収支を確認する。
設備入れ替えの見積書が届いた
高い
設置後15年頃に、メーカーや点検業者から設備の入れ替えの「見積書」が届いて、資金が足りないことに気付くことも。解体も選択肢に入れて対応を検討する。
設置後15年頃に、メーカーや点検業者から設備の入れ替えの「見積書」が届いて、資金が足りないことに気付くことも。解体も選択肢に入れて対応を検討する。
大規模修繕工事の時期
高い
月額使用料が1万円以下である
高い
経年化と共に月額使用料で設備の維持管理費用が賄えなくなる金額。これ以上「空き」が増えれば、駐車場収支の赤字化が必至。
更新費が不足する見通しである
低い
前もって将来のリニューアル費用が足りないことに気がつけば手が打てる。早めに対応を検討する。
老朽化
老朽化が原因による事故が発生
即時
重大事故が発生してからでは対応が遅すぎる。オーナーの責任が追求される可能性があるため、即時、対応が必要。
パレットや鉄骨に錆がある
高い
錆が雨水などで、駐車車両に落下して起きる「もらい錆」の被害の恐れも。設備を目視で確認して対応を検討する。
トラブルによる点検業者の出動件数が増加
高い
故障の増加は老朽化が原因の恐れも。駐車場利用者の出勤などに支障が生じる恐れもあるため「メーカー」や「点検業者」に改善策を相談する。
設置から20年以上経過
中度
老朽化による補修費用の増加、修理部品が供給されないといった問題があるため、設置後20年を経過した頃には設備の入れ替えや解体を検討する。
安全装置のない旧式の駐車装置
低い
機械式駐車場での事故を受け、新規の駐車場にはゲートなどの安全装置の取り付けが義務付けられている。安全を確保するために「メーカー」や「点検業者」と対策を検討する。