平面化工法の違い
機械式駐車場を
平面化するための
2つの工法
機械式駐車場の解体平面化の方法には「鋼製平面化工法」と「砕石による埋め戻し」があるので各々の工法の特徴についてご説明します。
設備を搬出した後の地下ピット
機械式駐車場を解体すると駐車場設備が収まっていた空間(=地下ピットと呼ばれている)がカラになるので、平面化するために地下ピットを何らかの方法で塞ぐ必要があります。
地下ピット式の機械式駐車場を撤去した後の空間
地下ピットを塞ぐ方法「鋼製平面化工法と」「埋戻し」の比較
機械式駐車場の解体平面化の主な方法には「鋼製平面化工法」「砕石による埋め戻し」の2つがあるので各々の工法の特徴についてご説明します。
鋼製平面化 | 埋戻し | |
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工法 | 鋼製平面化 | 埋め戻し |
概要 | 軽量な鉄骨を組立て、その上に鋼製の床材を載せる工法 | 地下ピットに砕石を入れた上にコンクリートやアスファルトで舗装。 |
工事費用 | 比較的高価 | 比較的安価 |
工事期間 | 短い | 設置環境により差が大 |
施工場所 | 選ばない(屋内、軟弱地盤も可) | 限定(屋内、軟弱地盤は原則不可) |
信頼性 | 工場製造加工品でばらつきなし | 業者の腕次第 |
駐車場の 再設置 | 問題なし | 困難 |
鋼製平面化工法
鋼製平面化工法では、地下空間に軽量鉄骨の柱と梁などの構造部材を組み立て鋼製の床材を乗せて平面化します。当社では「スマートデッキ」を用いて施工します。
埋戻し工法
埋戻し工法では、地下空間に大量の砕石を搬入して、上部をコンクリートやアスファルトで平面化します。
工法選択フローチャート
機械式駐車場の立地や地盤によって選択すべき工法は異なってきます。以下のフローチャートを参考にして適切な工法を選択してください。。工法の選択について不明な点があれば当社にお問い合わせください。
要注意の「埋め戻し」
当社では「埋め戻し」による平面化はお薦めしておりません。理由としては、埋め戻しに利用する砕石や、アスファルトまたはコンクリートによる荷重が地下ピットや周辺地盤に加わるからです。これによって地盤沈下や地震時のピット隆起、偏心率の狂い建物本体への悪影響の恐れがあります。基本的に建物内、建物の本体に近い場所、軟弱地盤地域での「埋め戻し」はできません。