マンション機械式駐車場の「空き」の背景

マンション機械式駐車場の“空き”の原因は以下のことが考えられます。

都市部のマンションの40%に、平成7年以降のマンションには全国で60%程度機械式駐車場が附置されています。マンション管理で急速に社会問題化してきたのが、“空き”の問題。この“空き”を放置すると、機械式駐車場の維持管理・修繕費が駐車場使用料収入を上回り、駐車場会計が赤字化し、修繕積立金を喰いつぶしてしまう「不良資産化 」の恐れがあるのです。

マンション機械式駐車場の“空き”の原因は以下のことが考えられます。

【1】居住者の高齢化が進み、車の保有自体が減っている。

少子高齢化や若者のライフスタイル変容、カーシェアリングの普及などの時代背景、居住世帯主も半数以上が60歳以上のマンションも多くなり、車の保有率は減少一途です。

【2】車のハイルーフ化などで機械式駐車場に入らなくなった。

機械式駐車場には車高、車長、車幅、車重の制限があります。
最近の車は特に、車高の高いハイルーフ車が多くなっており、車の買い替えで機械式駐車場が使えなくなるケースも多いようです。

【3】入出庫時の待ち時間や狭くて入れにくいのがストレスである。

多段式、横行昇降式では入出庫時に時間がかかり、急ぎの時や雨降り、冬期・夏期などかなりのストレスとなります。また、小さいお子様とベビーカーの乗り降り、大きな荷物の積み下ろしに困られた居住者も多いはず。
ギリギリのスペースへの出し入れ時に大事な車を傷つけた経験のある居住者も少なくないのでは。機械駐車場は突然の故障や悪天候でセンサーが働かないなどで停止することもあります。

【4】近隣に安い平置きの駐車場ができた。

人口減少で空家も増え、駐車場になるケースも多くなっています。
いつの間にか近隣に安い平置きの駐車場ができると機械式駐車場から出る居住の方が出てきます。使用料だけでなく、入庫制限規格も影響して楽な平置き駐車場を選ぶ方もいます。
分譲当初の使用料の変更手続きは合意形成など時間もかかり、面倒なので、手つかずそのままというところも多いようです。

【5】ゲリラ豪雨など異常気象時の浸水が心配だ。

近年の異常気象時など、揚水ポンプの能力を超えた大量の雨水が地下ピットに流入すると、地下ピット内は浸水します。
その損害はマンション総合保険では免責、保証が適用されるのは個人で加入する車両保険のみです。

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GOURIKIコーポレーション
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社名の「剛力」は登山者の荷物を背負い道案内をする人のことを言います。
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